①必須問題

問2
- 塩析…多量の電解質の添加により親水コロイドが凝集・沈殿する現象。
- チンダル現象…コロイド溶液に強い光を当てると、入射した光が粒子によって散乱され、光の通路が見える現象。
- ブラウン運動…分散媒分子とコロイド粒子の衝突により起こる不規則な運動。
- コロイド粒子が荷電していると、対イオンが分散粒子のまわりに引き寄せられ、粒子と分散媒の界面近傍で電気二重層を形成する。
- コンプトン散乱…電磁波(γ線など)がエネルギーの一部を軌道電子に与え飛び出させ(コンプトン電子)、光子自身はより小さい振動数(低エネルギー)の光子となって散乱する現象。
問5
- 銅線を用いる炎色反応試験により確認されるのは、ハロゲン(塩素、臭素、ヨウ素)化合物である…バイルシュタイン反応
②理論問題

問91
- ファンデルワールス力の引力相互作用…3種類。配向力(永久双極子ー永久双極子間相互作用)、誘起力(永久双極子ー誘起双極子間相互作用)、分散力(瞬間双極子ー誘起双極子間相互作用)。
- クーロンポテンシャルエネルギー(U)は、距離や誘電率に反比例する。
- 疎水性相互作用…タンパク質の高次構造の安定化にも関与している。
- ¹HNMRスペクトルにおいて、水素結合の形成によりプロトンの電子密度が低下するため、遮蔽が小さくなり、低磁場側へシフトする。
問92
- 示量性状態関数…体積、質量、内部エネルギー、エンタルピー、エントロピー
- 示強性状態関数…温度、圧力、密度、濃度
- 熱力学第二法則…孤立系で不可逆変化が起これば、エントロピーは増大する。
- 熱力学第三法則…完全結晶性物質のエントロピーは0K(絶対零度)では0である。
●反応速度

問94
- 純水はヘキサンに比べて極性が高く、また水素結合をするため分子間相互作用が強く働く。➡純粋はヘキサンに比べて表面張力が大きい。
- 油滴が水中に存在するとき、油滴の半径が小さいほど、また界面張力が大きいほどエネルギー的に不安定である。
問96
- 原子吸光光度法において、冷蒸気方式を用いて原子化が行われるのは、水銀である。
- 原子吸光光度法は、共存物質の干渉を受けることがある。
- 誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法…検出する波長を選択できるため、多元素の同時測定が可能。
- 誘導結合プラズマ質量分析法…ICP発光分析と比較して、より高感度であり同位体比も測定できる。
問97
- 紫外可視吸光度測定法…①(装置)光源、分光部、試料部、検出部、記録部
- ②紫外部…石英製セル、可視部…ガラス製or石英セル
- ③助色団の影響や共役系の化学修飾により、化合物の吸収極大波長が長波長側にシフトすること…深色効果(レッドシフト)という。
問98
- 陽イオン交換クロマトグラフィー…塩を添加し、移動相のイオン強度を増大させることで、イオン交換体上に保持された物質と塩由来のイオンとの競合が起き、保持された物質が溶出しやすくなる。
問99
- ミセル動電クロマトグラフィー…キャピラリー内にイオン性界面活性剤(SDS)を添加した緩衝液を満たして電気泳動を行う手法。中性物質の相互分離が行える。
- キャピラリー電気泳動法…中性の電解質溶液を満たしたフューズドシリカ製のキャピラリーの内壁は、電解質溶液のpHが3以上になるとシラノール基(Si-OH)が解離し、負に帯電(Si-O⁻)する。
問100
- 質量分析法…イオン化部で試料をイオン化し、生じた分子イオン及びフラグメントイオンを質量分析部にて磁場や電場によって、質量スペクトルを得る方法。
- モノアイソトピック質量…分子を構成する元素について、その天然同位体存在比が最も多いものをもとに算出された精密質量を表す。