まとめ
再生不良性貧血
血清鉄、血清フェリチン(貯蔵鉄)増加、血中及び尿中のエリスロポエチン増加。
注意点
鉄と鉄結合能は、逆の関係!よって、不飽和鉄結合能は、低下。
治療薬
- タンパク質同化ステロイド…メテノロン
- 糖質コルチコイド、シクロスポリン
腎性貧血
治療薬…エリスロポエチン製剤(エポエチンアルファ、エポエチンベータ、ダルベポエチンアルファ)
鉄欠乏性貧血
治療…2価鉄を経口投与する。
注意点
貯蔵鉄が正常化するまで、約半年経口投与を続ける!
巨赤芽球性貧血
ビタミンB12もしくは葉酸欠乏によるDNA障害が原因である。
悪性貧血
内因子欠乏によるビタミンB12の吸収障害による貧血。
- 治療薬…ビタミンB12(シアノコバラミン)
ポイント
ビタミンB12は、内因子と結合して吸収される!患者さんは、内因子が欠乏している状態なので、非経口投与(皮下又は筋注)で用いられる。
葉酸欠乏性貧血
治療薬…葉酸(フォリアミン)
溶血性貧血
自己免疫的機序(主にⅡ型アレルギー)が主の原因である。
- 検査…網状赤血球、間接ビリルビンは増加する。
ポイント
唯一、血中ハプトグロビン(ヘモグロビンの輸送タンパク質)は減少する!
- 治療薬…副腎皮質ステロイド療法