まとめ
褥瘡に使用する薬剤

疎水性基剤(油脂性基剤)
ジメチルイソプロピルアズレン(アズノール軟膏)、アルプロスタジルアルファディクス(プロスタグランジン製剤)
ポイント
油脂性基剤は、皮膚刺激性は少なく、皮膚軟化作用、肉芽形成作用を有し、湿性及び乾燥療法の皮膚疾患に適している。また、患部を被覆し創面を保護する。(創面保護作用)
親水性基剤
スルファアジン銀(ゲーベンクリーム)、精製白糖・ポピドンヨード
褥瘡の経過と薬物治療
①黒色期…スルファジアジン銀クリーム(壊死組織軟化および抗菌作用)
②黄色期…黒色期に準じる。
③赤色期… 精製白糖・ポピドンヨード配合軟膏(肉芽の浮腫を改善するとともに感染を制御する)、 アルプロスタジルアルファディクス(肉芽・上皮形成作用)
④白色期…赤色期の準じる。
問題集
- トレチノイン トコフェリル軟膏…肉芽形成を促す。滲出液が多い創では避ける。
- アルプロスタジルアルファディクス …表皮形成促進。